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地に平和を、非暴力を
◆つい先日までNLD勝利の歴史的なニュースに新聞の紙面は湧いていた。
しかし、アウンサンスーチーさんがもう70歳だという事実に私は正直、今更ながら撃を受けた。
そして、その後、そんなニュースが吹っ飛ぶような悲劇が起きた。世間に恐怖と怒りが渦巻いている。
こういう時、人間という生き物は冷静に正しい判断ができるのだろうか。歴史を振り返ると、大いに疑問である。

◆私は、アウンサンスーチーさんのことを思い出し、あと20年~30年もしたら、ひょっとしてこの世(地球上)から、非暴力主義という精神が消滅してしまわないだろうか、などと不安に思ってしまった。暴力は更なる暴力しか生まないのではなかろうか・・・。もちろん、何よりも尊い存在であり、尊重されるべき生命を奪う行為はどんな信条が理由であっても決して許されることではない。それ以上に奪われることを阻止するための対症療法は必要だろう。しかし、それは根本的解決ではないように見える。もっと根本的な解決を進めないと何世紀経とうと同じことを繰り返すだけなのではないだろうか。それでは人類も人の世も全く進歩しないのではないだろうか。

◆「NVC」という言葉がある。"Nonviolent Communication"、すなわち、非暴力コミュニケーションという意味である。これについて書かれた本は日本でも出版されている。
※ここからは、私は素人で、熟読した訳ではないので、間違いがあれば、詳しい方に訂正をお願いしたい。
 NVCは、カウンセリングにおける来談者中心療法で有名な心理学者ロジャ-ス博士の弟子、ローゼンバーグ博士によって体系付けられたというコミュニケーション手法である。これを実践できれば、自分自身や相手が本当は何を求めているのかを正しく理解することができ、対立を解消させることが可能だという。ローゼンバーグ氏はこの手法を世界に広めるため地道に活動を続けていると聞く。お互いが、自分と相手の心を知るため、注意深く観察し、感情を汲み取り、ニーズを明確にし、リクエストを把握する。そしてそれを互いに共有する。相手と心でつながろうとする、こうした共感的な相互理解は長年続いてきた複雑な対立関係をも解消する力があるという。

◆平和な世の中、暴力のない世界をそれ自身が暴力である武力を以ってして創造しようとか維持しようなどという考え方はそもそも初めから矛盾しているように私は感じる。しかしなぜだろう、この地球上には目には目をという具合に、「正当でない暴力」を「正当な暴力」で封じ込め、制裁を加え、脅し、予防のために「敵」=異質なもの、理解しがたい存在を排除(抹殺)し、そうした集団を壊滅させること是とする考え方が多数意見として採用されているように思う。核の抑止力、武力制裁、集団的自衛権、テロとの戦い、空爆・・・。繰り返すが、暴力は暴力しか生まない。報復テロはいつまでも続くだろう・・・。
 無論、私は、人命を奪う行為は心の底から憎み、嫌悪すべきものだと確信している。しかし、罪を犯した人間がそうした行動を取るに至った背景や理由を明らかにし、可能な限りその原因を取り除くことが再犯防止のために最も有効な手段ではないだろうか。

◆多文化共生社会を形作っていくために本当に必要なことは、相互理解、互いの尊重、そのための対話、、、お互いの真に求めていることをお互いが知ることなのではないだろうか。新聞を読んでもニュースを聞いても、ため息ばかり出る今日。未だ民族や宗教、人種、領土などによる紛争が耐えない21世紀の地球に、非暴力主義が一筋の光とならんことを心から願う。


 -遠い日本より犠牲になった多くの尊い命とその遺族へ、哀悼の祈りと平和への願いを込めて。
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同志社大学のサークル「教育と社会問題を考える会Aile-vert」の元メンバーを中心に立ち上げた社会人サークルです。

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